2020年12月13日日曜日

40代の頃、精神的にきつい時代を長く過ごしましたが、それ以来何か手放しで喜んだりする事が無くなった。何故かは分からないけれど、多分世の中の全ての事が実は不十分で不確か、どんなに素晴らしい物でも人でも、必ずウィークポイントがあって実は道半ば、という事が分かったのかも知れない。例えばノーベル賞を取った人でも、やはり道半ばで有ると思う。そもそも完璧な物や人など存在せず、全ての事はひょっとすると取るに足らないささやかな存在なんだろうと思う。 話は変わりますが、以前、僕は音楽の才能がある、と本気で思っていました。大した努力もせずに。今は僕の才能など大した事は無いと思うし、努力にしても人並みにしかしていない。才能が大した事がないのであれば、せめて人並みの倍は勉強しないと、と思っています。音楽の知識ですら知らない事だらけで、自分の知識力を考えるといつも冷や汗が出そうになります。とにかく努力、勉強で足らぬ所をカバーしないと、情け無いダメな音楽家になる。 どこまで行ったって道半ばで有ると考えると、何か手放しに喜ぶなんて事は多分一生無いんだろう、とコーヒーを飲みながら、今ふと気が付きました。